口座開設の次は「どの株を買う?」
証券口座の開設、そしてNISAの設定が完了したら、いよいよ「どの会社の株を買うか?」を考えるステップです。世の中には約4,000もの上場企業があり、初心者の方は「多すぎて選べない!」と感じるかもしれません。
この課では、株の売買に欠かせない「銘柄コード」の基本から、数ある企業の中から気になる銘柄を見つけ出すための「探し方」と「選び方のヒント」を、難しく考えずにざっくりと理解することを目指します。
株の「銘柄コード」って何?基礎知識
銀行口座に「口座番号」があるように、上場している全ての会社にはそれぞれ固有の「銘柄コード」が割り振られています。これは、株を売買する際に会社を特定するための「背番号」のようなものです。
日本の株式市場では、基本的に4桁の数字で構成されています。例えば、トヨタ自動車なら「7203」、ソニーグループなら「6758」といった形です。このコードを知っていれば、膨大な上場企業の中から目的の会社を素早く見つけたり、情報(株価、業績など)を調べたりすることができます。

銘柄コードの他に、会社名でも検索できますが、同名の会社や似た名前の会社がある場合もあるため、正確に売買を行うためには銘柄コードを理解しておくことが重要です。
銘柄を探す方法は?証券会社ツールや無料サイト活用
気になる銘柄を探す方法はいくつかあります。初心者の方におすすめなのは、以下の方法です。
証券会社の取引ツール・アプリ
口座を開設した証券会社のアプリやウェブサイトには、通常、銘柄を検索したり、特定の条件で絞り込んだり(スクリーニング機能)する機能があります。例えば、「NISAで買える高配当株」や「業績が伸びているIT企業」といった条件で候補を探せます。楽天証券やSBI証券などの大手ネット証券は、こうしたツールが充実しています。

無料の投資情報サイト
Yahoo!ファイナンスやIR BANKなど、無料で利用できるウェブサイトでも、銘柄の検索や基本的な情報の確認ができます。会社の株価チャートや業績の推移をグラフで見られたりするので、こういったサイトでいろいろな会社を眺めてみるのも良いでしょう。証券会社の情報とはまた違った楽しさがあって、モチベーションが上がりますよ!
- Yahoo!ファイナンス:銘柄検索・ニュース・掲示板が一体型、とにかく情報が揃っている定番
- IR BANK:売上・利益・自己資本比率などが直感的、登録不要・広告少なく見やすい
- 株探(かぶたん):短期的な話題株が見つかる、見出しが明快で選びやすい
| サイト名 | 目的 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ① Yahoo!ファイナンス | 株価確認・ニュースチェック | 見慣れた画面で使いやすい |
| ② IR BANK | 財務・業績のチェック | 難しい数字をグラフで見られる |
| ③ 株探(かぶたん) | 決算情報・材料ニュース | 決算速報や好業績ランキングが強い |
情報サイトの使い分けモデル
- 銘柄を調べるとき
- その会社の財務状態を知りたいとき
- 注目株や決算の話題を探すとき
他にもバフェット・コードとか魅力的なサイトはあるけれど、今回はここまで!基本的な情報はどのサイトにも掲載されているので、それぞれ利用してみて、自分に合うサイトを見つけてください!
初心者向け!迷わないための銘柄選びのヒント
約4,000社もある中からどうやって最初の1社を選びましょうか? 最初から企業の財務状況などを細かく分析するのは難しいかもしれません。第2章以降で企業の分析方法を詳しく書きますが、この段階では、まずは以下の視点から「興味を持てる企業」を探してみるのがおすすめです。
- 自分が普段利用している商品やサービスを提供している会社:例えば、普段使っているスマホのキャリア、よく行くコンビニ、好きなゲーム会社など、身近な企業に注目してみましょう。「この会社、儲かっているのかな?」という視点を持つことが、投資の第一歩になります。
- 名前を聞いたことがある有名な会社(大型株):誰もが知っている大企業は、情報も多く手に入れやすく、比較的業績が安定している傾向があります(もちろん、絶対ではありません)。東証プライム市場に上場しているような企業は、一般的に大型株と呼ばれます。
- 安定した業績が見込める会社(ディフェンシブ株):景気に左右されにくい業種(例:食品、医薬品、電力、ガスなど)の企業は、比較的業績が安定していると言われます。こうした企業は、大きく成長はしないかもしれませんが、安定した収益を上げていることが多いです。
まずは「なんとなく良さそう」や「応援したい」といった気持ちも大切に、ハードルを上げすぎずに候補を探してみましょう。
選び方の具体例:テーマや特徴から探すアプローチ
もう少し具体的な切り口で探したい場合は、以下のような方法もあります。
- 「高配当」や「株主優待」がある会社:株を持っていると、会社の利益の一部を「配当金」として受け取れたり、その会社の商品やサービスなどを「株主優待」としてもらえたりすることがあります。こうした特典を目的に銘柄を選ぶのも一つの方法です。ただし、配当利回りが高いからといって必ずしも良い会社とは限らない点には注意が必要です。
- 注目されている「テーマ」に関連する会社:AI、再生可能エネルギー、EV(電気自動車)など、ニュースでよく聞くテーマに関連する企業は、将来の成長が期待されることがあります。ただし、こうしたテーマ株は人気が出やすく、株価の変動が大きくなる傾向もあるため、注意が必要です。
- 業績が大きく伸びている会社(成長株):売上や利益が前年に比べて大きく伸びている企業は、今後さらに企業価値を高める可能性を秘めています。第2章で学ぶEPS(1株あたり利益)などが伸びているかどうかが参考になります。
どのような切り口で探すにしても、なぜその会社が気になるのか、自分なりの理由を持つことが大切です。
🔰最初に買ってみる銘柄を選ぶ3ステップ
先ほど取り上げた情報サイトを活用した銘柄選びをステップバイステップでご紹介します。
- Step 1身近な企業を3社ピックアップする
🔍 例:よく使うサービスや買っている商品から考える
- ユニクロ → ファーストリテイリング
- 日清カップヌードル → 日清食品
- 楽天市場 → 楽天グループ
- docomo→NTT(親会社。日本電信電話→NTT)
- Step 2株価・業績・配当の“ざっくり全体像”をつかむ
🔍 情報サイトで見るべき3点
- 株価チャート(1年スパンで上下の動き)
- 売上と営業利益が右肩上がりか
- 配当利回り(「配当」タブ → 数字が出ていればOK)
👉 ここで、値動きが大きすぎない、よく知っている会社を候補に残す
- Step 3🔍 最近の話題性や決算をチェック
- ニュース・掲示板(「話題になってる?」をチェック)
- 「決算速報」で最新の業績発表が良かったか
- 「業績修正」や「注目テーマ株」に載っているか
👉 話題性がありすぎる=短期の上下が激しいこともあるので、
最初は「地味に安定成長してる会社」が無難です。
自分だけの「お宝銘柄」を見つけよう
銘柄コードは、株を特定するための「企業の背番号」です。そして、数ある上場企業の中から投資したい銘柄を探すには、証券会社のツールや無料サイトを活用するのが便利です。
最初の銘柄選びでは、難解な分析に深入りする必要はありません。「身近な企業」「有名な会社」「安定していそうな会社」といった視点から、まずは興味を持てる企業をいくつか見つけてみましょう。高配当や株主優待、成長テーマなど、様々な切り口で探すこともできます。
今回のゴールは「気になる銘柄をいくつか見つけること」です。ここで見つけた候補の中から、次回の【実録①】で実際に1株購入します。


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